人材は「所属」ではなく、「機能」で評価される時代へ?

今回取り上げたいのは、大学が学生の能力を可視化し、キャリア形成に活用する仕組みづくりを進めているというニュースです。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD174LC0X10C26A2000000/

学生が自身の「課題発見力」や「傾聴力」などを分析し、スキルアップ計画を立てながら、学びや活動の成果を記録していく取り組みが紹介されています。

こうした試みは一見すると、教育支援の一環に見えますが、人材の評価単位そのものの変化を示唆しているのかもしれません。
従来、教育機関での評価は、学位や所属、成績といった制度的なシグナルを中心に行われてきました。
一方で今回の取り組みでは、個々人が持つ能力をスキル単位で可視化し、企業との接続を図ることが意図されています。

研究開発の現場ではすでに、ジョブ型雇用やプロジェクトベースの働き方など、役割や機能に応じた評価が広がりつつあります。
特に、データサイエンスやAI創薬といった学際的な分野では、専門領域を横断するスキルが求められる場面も増えています。
また、AIの活用が進むことで、これまで若手に割り当てられてきた調査や分析といった業務が、シニア自身で完結するケースも増えていく可能性があります。

その結果、従来のOJTを通じた経験機会が減少する一方で、若手がより早期から仮説設定や判断といった上位の意思決定プロセスに関与する場面が増えることも考えられます。

こうした変化の中で、人材は「所属」ではなく、「どのような機能を果たせるか」という観点から評価される可能性もあります。
新卒の段階ではまだ実感しづらいかもしれませんが、研究開発や産業の現場がよりアジャイルな構造へと移行していく中で、機能という切り口は今後ますます重要になるのではないでしょうか。

皆さんは、このような評価軸の変化をどのように感じますか。