知的財産部の新たな挑戦:
知財・技術情報を活かした新規事業提案

Patsnap AI製品ファミリーと連携、​

技術・市場・課題・実現可能性を一気通貫で分析。新規事業創出を力強く支援​

「機能性材料」「電子材料」「基礎化学品」の3つの事業領域をコアに、さまざまな分野へ高品質な化学製品を提供しているKHネオケム株式会社。2023年、同社は出願調査にとどまらず、新規事業の支援まで幅広く対応できる点を評価し、Patsnap製品を導入しました。

「正確性・信頼性の面で、Patsnap Eureka AI Agentsは汎用AIをはるかに上回ると思います。Patsnap製品群を連携して活用することで、特許検索はもちろん、新規事業のアイデア検討から実現まで、調査の精度と業務効率が大幅に向上し、実務に確実に役立っています」​

KHネオケム株式会社 知的財産部長​

花崎 健一 様

Patsnap製品による新しい知財業務の形

知的財産部から新規事業創出への挑戦​

私たち知的財産部では、調査、権利化にとどまらず、VISION2030で掲げる「世界で輝くスペシャリティケミカル企業」の実現に向け、新規事業の支援や研究テーマの提案・実現にも積極的に取り組んでいます。

2025年から開始した第5次中期経営計画では基本方針「新たな成長ステージへ」を定め、「連結営業利益に占める機能化学品比率を8割超まで高める」「新製品・新事業の開発を探索から創出へとステージを上げる」ことを目指しています。

「IPランドスケープ」という言葉が一般化するにつれ、知的財産部にも「経営に資する提案や分析を行ってほしい」という期待が寄せられるようになりました。これに対して、確度の高い提案ができるような新たな分析ツールを求めていました。

信頼性が高く、出願調査から新規事業検討までサポート​

そうした中で出会ったのが、Patsnap製品です。現在は特許検索・分析ツール「Patsnap Analytics」に加え、「Patsnap Eureka AI Agents」なども活用しています。

出願前の特許検索や企業調査であれば他ツールでも可能ですが、私たちは新規事業の検討を行うため、知財情報だけでなく、市場・技術・企業の動向や詳細分析まで一貫して行う必要がありました。Patsnap製品ファミリーは、その一連のプロセスを支援できる点で導入を決めました。

また、汎用AIでは情報の網羅性は高いものの、専門的な内容になるとエビデンスが不足しがちです。その点、Patsnap Eurekaは常に論文や特許などの根拠が付随しており、信頼性の高い分析が可能です。

さらに、研究者・技術者向けに設計されており、専門家が必要とする機能が一体化されています。UIも直感的で、特許検索やパラメータ設定などの操作性も非常に優れています。 また、 「Patsnap Eureka AI Agents」では「この進め方でよいですか?」と仕事の方針を確認しながら段階的に進めてくれる点や、事業性の判断に必要なビジネス要素についても自発的に情報提供してくれる点が実務上大きな助けになっています。

Patsnap製品ファミリーで新規事業提案を加速

Patsnap各製品への評価が高いだけでなく、特に連携して使えることが最大の魅力です。

まず汎用AIを活用して、事業方針に沿った領域からテーマのタネを探索します。テーマのタネを掴んだら、それが本当に実現可能か、また実現するにはどうすべきかを判断するために、元データや特許情報を確認します。

この段階で、Patsnap Eurekaが大きな力を発揮します。

Patsnap Eurekaでアイデア創出から課題・解決策・実現可能性分析まで

Patsnap Eurekaには、知財、研究開発、創薬、材料分野を支援する多様なAIエージェントが搭載されており、「スマートプランニング(Smart Agent)*」機能を使えば、入力内容に応じて自動的に最適なエージェントを起用し、複数タスクに分解して処理します。また、詳細な検討に入る前に「このタスク内容で進めてよいですか?」と確認が入り、追加指示に応じて柔軟に修正できる点も実務に適しています。​

例えば、このようなプロンプトを入力すると、技術の特徴や応用分野の分析、技術課題の抽出と解決策の提示、実現可能性分析などのタスクが自動的に実行され、それぞれの回答が出力されます。​

知的財産部の担当者でも、提示された内容から技術課題とビジネス観点の両方から検討できるのは嬉しいポイントです。​

技術課題の抽出と解決策の提示はマインドマップ形式で可視化され、関連特許や論文などの根拠付きで提供されます。これにより、初めて取り組む技術でも、課題の全体像と解決策の方向性を把握した上で調査に着手できます。​

さらに、製品化や事業化を検討する際に必要となるKPI(例:シングルセル解析用試薬の場合は補足効率、純度、生存率、検出限界など)、臨床試験、コスト情報も自動で提示されます。

最終的にはレポートとして出力され、技術の全体像を把握するとともに、さらに深掘りするための分析の糸口を見つけることが可能です。​

特許情報をAnalyticsで検索・分析

気になる特許が見つかった場合は、Patsnap Eurekaが提供してくれた特許情報をAnalyticsに貼り付けることで、技術や製品、プレイヤー動向などをさらに詳細に分析できます。

特に検索式の作成が難しいテーマでも、気になる特許のPatsnap Eureka で作成された要約を、Patsnap Analyticsのセマンティック検索に貼り付ければ、高精度に関連情報を抽出できる点が大きな利点です。

Discoveryでプレイヤー情報を把握

更に、Patsnap Discoveryを活用することで、特許情報だけでは見えないプレイヤーの実態や投資動向、ライセンス活動、経営者の発言等、一次情報に近いデータも取得可能です。

このように、Patsnap製品ファミリーを連携活用することで、アイデア創出から、技術・市場の理解、課題と解決策の検討、実現可能性分析まで、一気通貫で行える仕組みが整い、特許情報(技術の裏付け)と市場情報(ビジネスの動き)の両面から分析できるようになりました。もちろん、全ての情報を鵜呑みにするわけではありませんが、イメージを持って分析や検討を進めることができる点で非常に有用です。分析を進める中で、新たな仮説や検討課題が次々に生まれますが、得られた情報こそが自信を持って提案できる根拠になります。Patsnapファミリーをうまく活用することで、より確かな新規事業提案につなげられると感じています。

AIの進化とともに、知的財産部も進化を続ける

Patsnap Eurekaを2024年から導入しましたが、当初はそれほど高い評価ではありませんでした。しかし、この1年間でPatsnap Eurekaは大きく進化し、部署内の評価も急速に高まっています。AI技術が日々進化していく中で、私たち自身もその変化に合わせて成長していく必要があります。

今後も、Patsnap製品ファミリーを活用しながら、知的財産部として新しい価値を生み出し、ビジネスと技術の架け橋となる提案を行っていきたいと考えています。

*2025年10月時点ではスマートプランニングはベータ版のみを提供